レッツノート CF-R9 FAN故障
- 2019/03/15
- 22:11

Panasonic CF-R9 起動後15分程で本体が異常に熱くなり電源が落ちてしまうというトラブルです。
原因はFANだと予測はついていましたが、本機のFANはメーカー供給が終了したため入手が非常に困難となっており、中古のFANまでもが高値で取引される始末... うーむ困りました・・・
分解してみると、FANが完全に回っていませんでした。稼働時間は少ない機体のため、軸受などは摩耗も無く良好な状態なの
ですが、電気的に故障してしまったようです。
せっかく軸が生きているFAN、何とか復活できないかと思い、回路修理を思い立ちました

モーター基板を外して調べてみると、意外とシンプルな構成
主要回路はドライバICに集約され、ホール素子などの僅かな周辺部品が実装されているだけでした。
コイルの断線は無いようなので、恐らくこのICが故障したと推測。

同じ部品が無いかと、廃棄部品のFANを調べてみると、CF-S9用のFAN基板がほぼ同じ構成でした。
今回はこの基板から部品を移植する事にします。

ドライバIC。
小さなSOP10ピンのチップです。
念のため、ホール素子も交換し、元通り組み直すと・・・

大成功!
元気よく回り出しました^^
ここまでくればもう安心。あとは一気に内部のフルメンテナンスを実施し、オーナー様のもう一つの要望であるシステムリカバリーを行ってめでたく復活しました♪
負荷試験を繰り返し、熱暴走も皆無でした。
機体の使用時間が少なかった事やサーマルグリスの性能が当時よりも格段に上がっているため、新品時よりも排熱性は向上している印象です。
という訳で修理完了!
今回は非常に稀なケースだと思いますが、同様の条件であればFAN交換せずに復旧できそうですね

ご利用ありがとうございました
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